はい、私は中間管理職です。
課長、兼、店長。
そんな毎日の仕事の中で、中間管理職にとってツラい事は何か?
それを解決するためのスキル・方法は何か?
毎日、ツラい思いをしている中間管理職を目の当たりにして、思ったことを書いてみたいと思います。
中間管理職がツラい理由
一般的に中間管理職と呼ばれている役職としては、部長・課長・係長でしょうか。
しかし部長ともなれば会社の役員になっている人もいますし、係長=主任という位置づけの会社もあるでしょう。
そうなってくると、中間管理職の多くは”課長”と言っても差し支えないのではないでしょうか。
まぁ、私がそうなんでね。
その私が日々の業務で中間管理職がツラいと思う点は
・上司と部下の間に挟まれて身動きが取れない
・上司が無理難題を押し付ける
・部下が言う事を聞かない
という3点でしょうか。
業務上の問題、特に成績などはこの3点に包括されているのでここでは考えません。
さらに良く考えてみると、上記3点は”上司と部下の間に挟まれて身動きが取れない”の1点に集約されます。
また”上司”は”本社”に、”部下”は”現場”に置き換えることも出来ますね。
立場・職場が違えば仕事に対する方針・意見も違うため、対立するケースも出てきます。
中間管理職はそれぞれの言い分を聞いて妥協案を見出し、最終的な答えを導き出す。
つまるところ、中間管理職は異なる立場・職場の中間に入り、それぞれに対するマネージメントを管理することが仕事だと言えます。
ただ、これって非常にストレスが溜まる仕事ですよね。
単純に物理的な内容であればそれほど難しいことはありませんが、ここに感情が入ってくると困難この上ないと言えます。
職場における人間関係を見ても明らかですよね。
それを個々の問題としてではなく、組織的な問題解決として考えなければならないのですから。
中間管理職に必要なスキルとは?
非常に繊細な気配りと、即断即決をするだけの勇気、そして打たれ強さが求められる中間管理職。
その仕事をしていく中で必要なスキルとは何でしょうか?
あくまでも個人的な意見、というより私が気を付けている事について書いてみたいと思います。
まず中間管理職に必要な能力は”調整力”です。
立場の違う様々な意見が飛び交う中で、どうやって妥協案を導き出すか。
それぞれが納得できる内容へと調整していく作業を、コツコツと実行できる力が必要になります。
というか、それが一番重要なスキルと言えます。
その調整力をどのように身に付ければいいのか。
それは普段から周囲の人達と、軽い感じのコミュニケーションを図っておくことです。
特に重要なポイントは、自分が所属する部署だけではなく組織全体の中で行うこと。
また仲良くなろうとする必要はありません。
というか仲良くなってはダメ。
仲良くなると、余計な感情が入る余地が生まれますから。
仲良くはならず、しかし誰からも嫌われず。
あまり話題にならないような存在でありながら、いざという時に存在感を出す。
難しいですが、コレがポイントと言えますね。
もう1点あげるとすれば、それは数字に強くなることです。
自分でまとめているデータはもちろん、他の人から出されたデータから何らかの答えを見出す力が必要になるいうことです。
数字というものは嘘をつきません。
数字というものは事実を表しています。
しかし注意も必要で、数字はあくまでも数字でしかないということ。
その数字をどう読むのかによって、導き出される答えも違ってきます。
数字に強ければ、ある意味、自分が望む答へと周囲を導くことも可能に。
実はココがポイントで、全体の話し合いのなかで主導権を握ることが、中間管理職としての手腕の見せ所となります。
さらにポイントが。
いくら数字に強くても、それを使って強引に話を進めてはダメ。
ここは微妙な駆け引きが必要になります。
いくら数字で説得力を増しても強引なやりとりの結果、感情論で話が進むような状況になってしまっては元も子もありません。
押すところは押して、引くところは引く。
他者との調整力だけではなく、自分自身の感情も調整することが求められます。
一言でいってしまうと”空気を読む力”なのかもしれませんね。
もう一つ、あえて挙げるとすれば、自分から嫌な役回りを進んで引き受けること。
会社や事務所では積極的にトイレ掃除をしましょう。
営業車の洗車も積極的に。
面倒くさい仕事も引き受ける。
これだけでも、周囲からの評価はグンと上がります。
あえて言葉にしなくても、こういう面での評価を上げていれば、いざという時にこちらの意見を聞いてくれるようになります。
「○○君の言うことだから仕方がないか。」
そうなれば勝ったも同然です。
ダメな中間管理職とは、以上と真逆な人と言えます。
特にプレイングマネージャーなんかは要注意です。
どうしても「自分が!」という意識が強くなることで、調整するどころか自己主張の塊となってしまうのです。
こうなっては困りもの。
数字に弱ければ相手にされず、言葉にも説得力の欠片もない。
周囲からは冷ややかな目で見られ、気が付いた時には誰もついて来ていない。
孤立無援の状況が生まれます。
結局、中間管理職の役割が何かを理解していればいいのです。
それを理解せず、周囲の無理解を嘆いている中間管理職のツラさよ。
うん、自業自得だな。
ちなみに私は、毎日楽しく仕事が出来ていますので誤解なきよう。