先日、奥さんと夕飯を食べながら、「バカ」について話してました。
奥さんもどちらかと言えば、バカな部類に入る方なんですが、そんな奥さんがバカは嫌い!と語っているのを見ているだけで楽しくなりますね。
そんな奥さん曰く、「わたしは可愛いバカだからいいの!」
だそうです。
奥さんが言う可愛いバカというのは、知識量が非常に少ないため、いつもトンチンカンなことを言ってしまうバカです。
ある意味、世間知らずな面もあり、ついつい可愛いと思ってしまうんですね。
これは武器になります。
男女間でもそうですし、先輩・後輩、上司・部下といった間柄でも有効です。
人間なんて単純なもので、教えを乞う人に対して悪い印象を持つことはまれですよね。
なので、あえて何も知らず、教えて欲しい演出をするだけで、良い関係が築ける場合があります。
わたしも、どちらかと言えば自信過剰なバカなので、こういうタイプに引っ掛かる事が良くありますね。
教えたがりなもので。
ただし、ひとつ注意するべきポイントが。
それは教えてもらったことを、理解することが出来るという能力が必要だということ。
教えたことを理解してもらえないということは、教える側にその能力がないことを意味します。
なので、ちゃんと理解することでWin-Winの関係になるわけですね。
しかし、それが出来ない人も。
冷静に考えれば理解できるにも係らず、感情的になるがゆえに理解が出来ない人をよく見かけますね。
仕事でもよくありますが、注意を受けた際、批判されたと勘違いして感情的に反発する人っているでしょ?
人の言葉を素直に聞くことが出来ないタイプ。
もしかしたら、理解できないのではなく、理解したくないのかもしれません。
理解してしまうと、自分が間違っていたことを認めることになるので、それを避けるために理解しない。
そういう事か!
いや、ブログを書きながらバカな同僚の事について考えてたので、何となく頭の中が整理されました。
どんなに間違いを指摘されても、一向に直る様子がないので、その理由を単に「バカ」だから、と考えてしまってました。
人が言っている事が理解できないバカなのではなく、人の言っている事を理解したくないバカなんです。
前に「仕事が出来ない人ほど認めたがらない」という内容の記事を書きました。
普通はどんなに認めたくなくても、従うしかない場合だってありますよね?
会社においては上下関係だってあるわけですし。
普通の人は上司の言っていることが間違っていても、ある程度は指示に従うものですし、そうしないと組織運営なんて出来ません。
そんな組織にいるのが嫌ならフリーで仕事をすればいいんですから。
しかし、それなりに年齢を重ねると無駄なプライド、虚栄心が凝り固まり、人のいう事に耳を貸さなくなってきます。
出来ないことを出来ると言い、結果として出来てないことを指摘しても、大丈夫と言い張る。
さらに、出来なかったことを人のせいにする。
この傾向が重症化すると、前にも書いた虚言癖を持つ人間に成長します。
自分をより優れた人間に見せたい。
自分をより大きく見せたい。
誰でも持つ自然な感情です。
そのために一生懸命に仕事をして成果を出す。
様々な指摘を受け入れ、より大きく成長する。
そのような努力をするものです。
しかし虚言癖を持つようになると、自らの努力によってではなく、嘘によってそれを達成しようとしてしまいます。
それが常態化すると、本人の中では嘘を言っている自覚がなくなり、意識の中で嘘が真実にすり替わってしまうのです。
こうなったらおしまいですね。
こうならないためにも、いつも素直な気持ちを忘れずにいましょう。
そんなお話でした。