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アラフィフにして、ようやく人並の生活を手に入れた人生やりなおしブログです。若者よ!こんな大人にならないように!

つけ麺って何が美味しいの?つけ麺の良さが分からない件について

つけ麺といえば多くのファンがいる東池袋大勝軒の「特製もりそば」

残念ながら食べることなく、山岸一雄さんはお亡くなりになってしまいました。

今となっては幻のつけ麺と言えますね。

まぁ、お弟子さんが後を継いでいるので、いつかは食べに行ってみたいと思います。

そんなつけ麺ですが、そんなに美味しいですか?

 

今までにも何度かつけ麺を食べたことはあります。

つけ麺ブームもあって、かなり多くのお店でつけ麺をメニューとして出してますしね。

で、よく言われているつけ麺のメリットは

・麺そのものを楽しむことが出来る
・麺が伸びない
・猫舌でも食べられる

など?


逆にデメリットは

・スープがすぐ冷める
・スープの味付けが濃すぎる

など?

 

では、詳しく考察してみたいと思います。

まず、麺を楽しむとは一体どういうことでしょう。

日本的な麺としては「蕎麦」「うどん」などですが、麺を楽しむという意味で考えてみます。

・「蕎麦」は香りを楽しむ
・「うどん」はのど越しを楽しむ

といったところ。


ではつけ麺は?

確かに太麺なので食感を楽しむという意味では成立します。

冷水で締めることでモチモチの食感が生まれます。

そう考えると「蕎麦」「うどん」に引けを取らないと言えますね。

しかし、ここでデメリットの「スープの味付けが濃すぎる」に引っ掛かります。

「蕎麦」「うどん」は基本的には醤油ベースのツユで、昆布・鰹節から出汁を取ります。

このツユは日本人にとって味覚の基本となるものだと考えていて、そのため「蕎麦」「うどん」の麺を楽しむという部分を邪魔することがありません。

より素直に麺を楽しめると言えます。

 

つけ麺の場合、ツユが濃すぎるために麺を楽しむ前にツユ自身が主張しすぎるのです。

ここで言う濃すぎるとは、単純な濃さではなく、味のシンプルさですね。

つけ麺の場合、様々なものから出汁を取るので、深みといえば聞こえはいいですが、どうしても麺以上の存在感が出てしまいます。

こうなると、麺そのものを楽しむとは言えなくなってしまいます。

麺・スープを一緒に味わうのであれば、ラーメンとの違いは無くなってしまい、つけ麺は単にラーメンを麺とスープに分けただけの食べ物になります。

だったらラーメンでいいですよね。

ということで、つけ麺の最大のメリット、麺そのものを楽しむは否定させて頂きます。

 

ただ、麺が伸びない・猫舌でも食べれるという部分は否定しません。

わたしの奥さんは食べるのが非常に遅く、ラーメンを食べると私の3倍から4倍の時間がかかっています。

当然、麺は伸びてますし、スープも冷めてます。

これでは美味しいラーメンでは無くなってしまいますね。


次に最大のデメリットである「スープが冷める」について。

おそらく、つけ麺が苦手な人は、このスープが冷めるという点が一番苦手な部分ではないでしょうか。

熱いものは熱いうちに食べる。

冷たいものは冷たいうちに食べる。

これ、日本人の基本です。


分かりやすく言うと、コーヒーやお茶。

それぞれにホット・アイスで楽しむことが出来ますよね。

でも、冷めたホットコーヒーや、ぬるくなったお茶では美味しさが半減してしまいます。

アイスコーヒーだって、氷が解けて薄くなり、ぬるくなった飲みかけのアイスコーヒーなんて美味しくありません。

つけ麺のスープにはそのデメリットがあるんですよね。

冷めても美味しいスープなら、最初から冷たいままで出せばいいわけです。

それを熱々のスープで出すということは、冷めてしまったスープでは100%美味しいスープではないということ。

第一、スープが冷めたら温め直してくれる店まであります。

食べてる途中で、調理し直す必要がある。

この1点だけで、つけ麺が料理として完成されていないと言えますね。


もともと、大勝軒のもりそばは、まかないが原点とされています。

ラーメンを作った際、ザルに残った麺をとっておき、それをスープにつけて食べていた。

まかないですから、仕事が忙しい合間を見つけて、ササッと食べられるようにしてあったんでしょう。

ですから料理ではないんです。

もしかしたら、ざる蕎麦やざるうどんなんかも、同じような誕生だったのかもしれません。

しかし、シンプルがゆえに長年愛され続けてきたんでしょう。

つけ麺も、スープがシンプルだったら、また違った味わいがあるような気がします。

そう考えると、つけ麺は未だ進化の途中であるのかもしれませんね。

 

以上、未だに「美味しい!」と思えるつけ麺に出会ったことがないオジサンの戯言にお付き合いくださり、ありがとうございました!