いっきblog

アラフィフにして、ようやく人並の生活を手に入れた人生やりなおしブログです。若者よ!こんな大人にならないように!

パチンコ店のサクラ問題は昔からあることだし、今さら言われてもなぁ。

 

優良企業とも言われていたパチンコチェーンで、サクラとしての「打ち子募集」問題。

ネットの怖さが改めて分かった事案ですね。

業界団体は認めていないようですが、サクラ問題なんてのは何十年も前から普通に行われていた問題です。

いや、普通に行われていたので「問題」でもないか。

そんなサクラ問題について書いてみたいと思います。

店側と打ち子との関係

サクラ問題においては、パチンコ店側と打ち子側との関係によってパターンが分かれます。

・店を繁盛させるためのサクラ

・利益を抜くためのサクラ①

・利益を抜くためのサクラ②

こんな感じでしょうか。

それぞれ説明します。

店を繁盛させるサクラ

繁華街などではパチンコ店も多く、競争は激しいものになります。

ほんの少しの出玉の差で、お客さんはパチンコ店を移動してしまうので、出玉勝負な面があるんですね。

で、店側もイベントなどを利用して出玉を用意するんですが、客数が少ないと甘めに調整した遊技台にお客が座らず、出る台があるにも関わらず「出玉が少ない」状況が生まれます。

結果として、「出ない店」のレッテルを貼られ、ますますお客が離れる。

では、どうするか。

甘めに調整した遊技台のいくつかをサクラに打たせ、出玉を演出してやればいいのです。

もともと用意していた遊技台ですから、誰が打ってもいいわけです。

それがサクラでも。

出る台が稼働して、出玉の演出が成功すればいいのですから、誰も座らないよりも誰かに打ってもらいたい。

そんな思惑があるので、サクラが成立します。

実際にサクラを使うことで繁盛店になったケースもあります。

繁盛してしまえばサクラは不要ですから、サクラはまた別の繁盛していない店に移っていく。

そんな流れでしょうか。

報酬については様々で、出る台を教える代わりに資本金は打ち子で用意し、仮に出なくても補償もなし。

出たら出たで、一定時間は打ち続ける条件があったりで、なかなか難しい面もあります。

打ち子側も、店側との関係を良好なものにしておきたいので、周りのお客さんに対して、その店が「優良店だ」とか「出る店」だとか言って回ったりと、お仕事熱心だったりします。

この様なサクラは、結果としてお客側にとっても有難い存在でもあり、昔の「パチプロ」みたいな存在だとも言えるのです。

利益を抜くためのサクラ①

サクラ①としては、店側(オーナーや店長など)と打ち子側が結託して、店から利益を抜くものがあります。

ネットで問題になっているのは、このケースでしょう。

パチンコ台では釘調整に頼るしかないため、釘を見ればおかしいことがバレてしまうため、もっぱらスロットで行うことが多いのが特徴です。

スロットの場合、よほどのことが無ければ、外から設定を知ることは難しいからです。

そこで、店側が打ち子側に高設定台を予め教えておき、用意している出玉を打ち子が独占。

そうして得た利益を、店側と打ち子側で折半するという方法です。

このケース、報道のような優良チェーンなどではあまり行われず、どちらかと言えば地方の殿様営業が許されるような立地にあるパチンコ店であることの方が多かったと記憶しています。

オーナー、もしくは店長の小遣い稼ぎ的なサクラと言えますね。

利益を抜くためのサクラ②

これもサクラ①と似たようなものですが、これは新装開店などで遊技台メーカーの担当者が高設定台を友人などに教えて、小遣いを稼ぐといったもの。

まぁ、ちょっとしたズルです。

この場合、新装開店なのでもともと高設定台が多く、出玉がたくさん用意されていますので、ここでも出ることが前提ですから、さほど問題ではありません。

新装開店だと営業時間も短く、結果として出ないケースもありますしね。

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サクラは昔から存在していた

わたしがパチンコ店に勤め始めたのは20年以上も昔の話。

そんな当時からサクラやパチプロ、ゴト師などは普通にいて、それも含めてパチンコでした。

もともと、そんな業界なのですから嫌なら来なければいいだけで、パチンコをやりたいならそれらを理解した上で遊ぶのがマナーってものです。

ゴト師が使う道具を拾ったり、ゴト師を捕まえて警察で調書を取られたり、攻略法を使って他店で稼いだり。

でも、これらの事って、逆にパチプロやゴト師から教えてもらうことで、集団ゴトを未然に防いだり、攻略法の対応を事前に出来たり、そんな一面もあるのです。

「今日だけ見逃してや。対策法教えるからさ。」

翌日にやってきたゴト師集団から、大被害を受けずに済んだこともありましたね。

持ちつ持たれつ。

そんな関係でした。

規制や浄化作戦でやりにくい世の中

テレビとかでもそうですが、客からのクレームとかそれに対する自主規制とか、何事もやりにくい世の中になってしまいました。

パチンコ店での「必要悪」は、他のお客にとって「悪」だったのか?

決してそうではありません。

ゴト師やパチプロは、問題を起こしたくないので常連客や若い客に優しく、出る台とか教えてくれたり、そっと出玉を融通してやったり(ルール違反ですが)。

我々も見て見ぬふりしたり。

お店もお客もパチプロやサクラなども、それぞれが「持ちつ持たれつ」の関係だった。

ある意味、それがWIN-WIN-WINの関係だったんですよね。

ただ、それは1店舗内という閉鎖的な空間だったからこそ出来た関係だったんです。

ネットの進化により情報が拡散する時代

昔と違って、今はネットで情報が拡散してしまうので、「持ちつ持たれつ」の関係が他人にも見えてしまいます。

そうすると、それに対し「妬み嫉み」が生まれ、クレームが発生する。

情報が拡散するため、そのクレームが大きくなりすぎ対処しきれない状況が生まれます。

その結果、今までうまく行っていた関係が壊れ、消え去ってしまった。

しかし、どんな世界でも負の側面はあり、それらは決して無くすことは出来ません。

ただ「無くせ!無くせ!」と言っているだけの無責任者の言葉に説得力はないのですが、無用なトラブルは避けたいという意識もあって、そういう輩が増長しているんでしょうね。

今回のケースでも、同じことが言えます。

業界全体として、このようなサクラ問題は無い方がいいでしょうが、決して無くなるものではありません。

だって、人が行っているものですから。

サクラ問題のまとめ

全て人口知能で管理すれば問題も無くなりそうですが、そういう方向で考えると、パチンコ問題だけではなく、普段の生活でクレームが発生する全ての事を人口知能に置き換える必要が出てきます。

そうしないと納得しないモンスターが居ますからね。

もしくはモンスターを無視し、少しくらいのマイナスは許してあげるような、ゆとりのある社会を目指すか。

とにかく、「世知辛い世の中になったもんだな。」

 

以上、「パチンコ店のサクラ問題は昔からあることだし、今さら言われてもなぁ。」でした。