このブログでは「本」を読むことを推奨しています。
それも電子書籍なんぞではなく、実物の本。
わたしも通勤電車の中で本を読むのですが、いつも読み終わった本を会社の同僚に貸してしまうため、ほとんど手元にありません。
そんなわたしが先日読んだ本を、同僚に借りパクされる前にご紹介したいと思います。
「最高のリーダーは何もしない」―内向型人間が最強のチームをつくる!-
著者:藤沢久美
この本は著者の藤沢久美さんが1,000人以上のリーダーから聞いた話を元に、新しいリーダー像について書いた本です。
高度経済成長からバブル期、そしてバブル崩壊から失われた20年。
時代と共に求められるリーダー像は変化していきます。
そして今の日本に、いや世界のリーダーに求められているものとは何か?
そんな内容の1冊です。
読んだ感想としては共感できる内容で、とても参考になりました。
参考に大見出しだけご紹介しておきます。
1)「人を動かす」から「人が動く」へ
2)「やるべきこと」から「やりたいこと」へ
3)「命令を伝える」から「物語を伝える」へ
4)「全員味方」から「全員中立」へ
5)「チームの最前線」から「チームの最後尾」へ
6)「きれいごと(も)」から「きれいごと(で)」へ
特に4)と5)はわたしも意識している事でもあります。
また3)については最近のセミナーなどでよくある内容かもしれませんが、実際に「その通りだね」と思える内容です。
まぁ、詳しく書いてしまってはこれから読もうと思ってる人に悪いので、ここまでとします。
ただ、もう一言、言っておくとすれば「新社会人」の方にこそ、読んで欲しいと思います。
誰でも経験すると思いますが、社会人になると様々なビジネス書などを読むと思うんですね。
わたしもサラリーマンのマナー集みたいな本を読んだり、営業が上手くなるコツみたいな本を読んだり。
とりあえず社会人としてやっていくためのビジネス入門書を一通り読んだりしますよね。
でも、一番最初から「リーダー論」のような本は手に取りにくい。
だって、平社員だし。
そういう本は課長なり係長なり、多少なりとも昇進してから読む本でしょ?なんて思いますから。
でもね、新社会人にこそ「リーダー論」「経営論」といった本を読んでもらいたい。
それはビジネスの本質を知ることこそ、今後の成長の種になるからです。
わたしの昔の上司が良く言ってました。
「平社員とか関係なく、全員が自分を経営者だと思って行動すること。」と。
この言葉に尽きます。
リーダーとして、経営者としての視点でものを見るようにするだけで、日々の考え、日々の行動が変わってくるんですね。
社会人になったばかりでは、どうしても目の前にある仕事をすることで精一杯だと思います。
最初はそれでいいでしょう。
でも、きっとそれだけではダメな時が来ます。
その未来のためにも、今から備えておく必要があるんです。
それを怠りノルマをこなすことだけの毎日を過ごすと、視野の狭い人間になってしまう。
与えられた仕事では力をもの凄く発揮できるかもしれませんが、創造性が無ければ単なるプレーヤーで終わってしまいます。
今はプレイングマネージャーは求められていません。
どんなにプレーヤーとしての能力が高くても、誰もついてこない。
そんな時代でもあります。
で、そのような時代を生き抜くために、今回紹介したような本を読む。
そんなお話でした。
これからも、借りパクされる前に色々な本をご紹介していきますね。