人間観察してると面白いもので、人間って不思議な生き物だと痛感させられます。
今日も、ストレス爆発、大興奮の同僚を見て、「何でこの人は?」なんて思ったり。
でもね、そんな不思議さを内包しているのが人間というもので、それが分かるまでに色々と苦労しました。
この歳になって、そういうトコが分かってきてから、何だか許せる範囲が広がったかな?
そんなお話。
ウチではよくある話なんですが、テレビを見ていて面白いCMが流れています。
わたしは「クスッ」と(このCM、面白いなぁ)なんて思いながら見ているんですが、奥さんは全く反応を示さない。
それから2週間くらいたって、奥さんが「このCM、面白いね~!」なんて。
「いやいや2週間前に俺が言ったじゃん?」
「へ?そうだっけ?今日、初めて見たよ。」
そうです、奥さんにはそのCMが見えてなかったんです。
「見てなかった」わけではありません。
この2週間の間に、そのCMを見る機会は無数にありました。
一緒に見ているテレビでも、昼間ゴロゴロしながら見てるテレビでも、そのCMは流れていたんですから。
でも、「初めて見た」というんですよね。
別の例。
窓を拭くときに、マジックリンとかを使うと、拭き跡が白く残るときありますよね?
それって気になりませんか?
でもね、全く気が付かない人もいるんです。
気にならないのではなく、気付いてない。
というか、見えてないんです。
拭いた後、言われて初めて「ホントだ!」なんて。
言わなければ、窓が白いままです。
人間って見ようとしないと、目には映っていても見えないんですよね。
それと同じ事が聴覚でもあります。
わたしも高校時代に一度だけ経験がありますが、頭の中で何かに集中していると、声を掛けられても全く聞こえない。
ハッ!と我に返ると周りが爆笑してたり。
当然、聞こえてはいたはずですよね。
でも、その情報を脳が遮断してしまっていたんです。
普段の生活の中で、耳には入ってくる音はたくさんあります。
その全てが耳から脳へと伝わるんですが、不要な音は脳が聞かないんですよ。
これは、人間という生き物が持つ能力の一つで、あまりにも多くの情報が脳へ流れると脳がパンクしてしまうので、情報を選択するんですね。
だから、他人が自分と同じように「見えてる」「聞こえてる」と思ってはダメ。
自分とは全く違うものを「見て」「聞いて」るんだと思う事が大切です。
そうしないと、自分が思った通りの反応が得られずイライラしたり、相手に対して怒ったり。
それは相手が悪いんじゃなくて、自分が悪いんだと思うこと。
そう思うことで、今までとは違う視点でモノを見れるようになります。
それは物事を俯瞰的に見るようになれるということ。
色んなことを俯瞰的に見るようにすると、すごくフラットな視点で見ることが出来るようになり、いつも冷静でいられるようになる。
すると今まで脳に伝わらなかった情報が伝わるようになります。
そう、今まで見えてなかったコト、聞こえてなかったコト、そういうものが分かるようになります。
今までよりもずっと多くの情報が、キチンと整理されて頭の中にスーッと入ってくるようになるんですね。
これで、ひと回り大きな人間に成長しましたね。
さて、そういう人間になると、いちいち他人にイライラしないし、ストレスから開放されるんですよね。
これは、48年の人生で導き出した処世術とでも言いましょうか。
まぁ、わたしも全くストレスが無いと言えば嘘になりますが、他人が100あってもわたしの場合には10程度のストレスしか感じません。
逆に、周りの人が可哀想に感じるくらいです。
価値観も人それぞれですから、わたしのような考え方が正解とは言いませんが、どうせ短い人生です。
人間誰しも、必ず死んじゃうんですから。
楽にいきましょうよ。