いっきblog

アラフィフにして、ようやく人並の生活を手に入れた人生やりなおしブログです。若者よ!こんな大人にならないように!

見えているのに見えていない。聞こえているのに聞こえてない。そういうこと。

 

人間観察してると面白いもので、人間って不思議な生き物だと痛感させられます。

今日も、ストレス爆発、大興奮の同僚を見て、「何でこの人は?」なんて思ったり。

でもね、そんな不思議さを内包しているのが人間というもので、それが分かるまでに色々と苦労しました。

この歳になって、そういうトコが分かってきてから、何だか許せる範囲が広がったかな?

そんなお話。


ウチではよくある話なんですが、テレビを見ていて面白いCMが流れています。

わたしは「クスッ」と(このCM、面白いなぁ)なんて思いながら見ているんですが、奥さんは全く反応を示さない。

それから2週間くらいたって、奥さんが「このCM、面白いね~!」なんて。

「いやいや2週間前に俺が言ったじゃん?」

「へ?そうだっけ?今日、初めて見たよ。」

そうです、奥さんにはそのCMが見えてなかったんです。

「見てなかった」わけではありません。

この2週間の間に、そのCMを見る機会は無数にありました。

一緒に見ているテレビでも、昼間ゴロゴロしながら見てるテレビでも、そのCMは流れていたんですから。

でも、「初めて見た」というんですよね。


別の例。

窓を拭くときに、マジックリンとかを使うと、拭き跡が白く残るときありますよね?

それって気になりませんか?

でもね、全く気が付かない人もいるんです。

気にならないのではなく、気付いてない。

というか、見えてないんです。

拭いた後、言われて初めて「ホントだ!」なんて。

言わなければ、窓が白いままです。

人間って見ようとしないと、目には映っていても見えないんですよね。

 

それと同じ事が聴覚でもあります。

わたしも高校時代に一度だけ経験がありますが、頭の中で何かに集中していると、声を掛けられても全く聞こえない。

ハッ!と我に返ると周りが爆笑してたり。

当然、聞こえてはいたはずですよね。

でも、その情報を脳が遮断してしまっていたんです。

普段の生活の中で、耳には入ってくる音はたくさんあります。

その全てが耳から脳へと伝わるんですが、不要な音は脳が聞かないんですよ。

これは、人間という生き物が持つ能力の一つで、あまりにも多くの情報が脳へ流れると脳がパンクしてしまうので、情報を選択するんですね。

だから、他人が自分と同じように「見えてる」「聞こえてる」と思ってはダメ。

自分とは全く違うものを「見て」「聞いて」るんだと思う事が大切です。

そうしないと、自分が思った通りの反応が得られずイライラしたり、相手に対して怒ったり。

それは相手が悪いんじゃなくて、自分が悪いんだと思うこと。

そう思うことで、今までとは違う視点でモノを見れるようになります。

それは物事を俯瞰的に見るようになれるということ。

色んなことを俯瞰的に見るようにすると、すごくフラットな視点で見ることが出来るようになり、いつも冷静でいられるようになる。

すると今まで脳に伝わらなかった情報が伝わるようになります。

そう、今まで見えてなかったコト、聞こえてなかったコト、そういうものが分かるようになります。

今までよりもずっと多くの情報が、キチンと整理されて頭の中にスーッと入ってくるようになるんですね。

これで、ひと回り大きな人間に成長しましたね。

 

さて、そういう人間になると、いちいち他人にイライラしないし、ストレスから開放されるんですよね。

これは、48年の人生で導き出した処世術とでも言いましょうか。

まぁ、わたしも全くストレスが無いと言えば嘘になりますが、他人が100あってもわたしの場合には10程度のストレスしか感じません。

逆に、周りの人が可哀想に感じるくらいです。

価値観も人それぞれですから、わたしのような考え方が正解とは言いませんが、どうせ短い人生です。

人間誰しも、必ず死んじゃうんですから。

楽にいきましょうよ。