いっきblog

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最近のパチンコ・パチスロがつまらないと感じる理由:パチンコ編

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ギャンブル依存症≒パチンコ依存症として考えたとき、立派な元ギャンブル依存症患者であるわたしですが、ほぼパチンコ・パチスロを止めギャンブル依存症から立ち直った理由を挙げるとすれば、それはズバリ、パチンコ・パチスロがつまらなくなったから。

最近でも多少は1パチなり5スロなりを楽しみに行くことはありますが、「〇〇が打ちたい!」という気持ちになれる台が全くありません。

こうなってくると、パチンコ依存なんてものは自然と無くなってくるもので、依存症の9割方は自然回復するんじゃない?と思う今日この頃。

さて、そんなパチンコ・パチスロですが、過去30年のパチンコ歴があるわたしが考える、つまらない理由を挙げてみます。

パチンコの面白さとは

昔からのパチンコを知っている世代ほど、パチンコがつまらなくなったと感じているかもしれません。

元来、パチンコは盤面に打たれた釘に、銀玉が弾かれながら落ちていき、狙った入賞口に入る。

景品と交換するのは副次的なものでしかなく、あくまでもパチンコのゲーム性が面白さの源です。

そのゲーム性は「攻略」であり、「上達」であり、「達成感」であるのです。

わたしが羽モノを打っていた時代は、3,000個定量が多く、せいぜい8,000円程度にしかなりません。

仮に2,000円を投資したら、儲けは6,000円。

ギャンブルとして考えたら、ほんと遊びの範疇でしょう。

それも、打ち止めまでにどれだけの時間がかかるのか。

いままでに一番時間が掛かったのは、朝10時から打ち始めて、打ち止めになったのが夕方6時。

なんと8時間もかけて打ち止めにした経験があります。

ほんと疲れましたが、この時の達成感たるや、何物にも代えがたいものがありました。

このように、パチンコは普段の生活ではなかなか得られない「達成感」を、手軽に体験できる遊びだからこそ、面白いんです。

 

パチンコの主役は玉

この達成感の元となるのが、予測不可能な玉の動きにあります。

パチンコ玉は100発打てば、100通りの軌道を描きます。

そんな予測不可能なパチンコ玉を盤面上で制御しながら打ち止めを目指すわけですね。

「そのまま、真っすぐ!」と思っていると、別の玉がどこからともなく飛んできて弾き飛ばしてしまったり、絶対に入らないと思っていた玉が、玉の回転でカーブして入ったり。

それはそれは、パチンコ盤の上を流れるパチンコ玉に翻弄される楽しさ。

「よしっ!」 「くそっ!」

たった11mmのパチンコ玉に一喜一憂しながら遊ぶ時間は、時を忘れるほど楽しく、夢中にさせてくれます。

と、羽モノを例に書いてみましたが、羽モノ以外にも一発台・権利モノなど、その楽しさは「パチンコ玉」が主役でした。

しかし、時代とともにパチンコの主役は、デジタル(機械)にとって代わられたのです。

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デジタル機の台頭

昔は一発台や羽モノ、権利モノなど、大当たりまでの過程において主役はパチンコ玉でした。

しかし、一発台の規制やCR機の出現などにより、徐々にデジタル機が台頭してきます。

デジタル機の良いところは、大当たり確率が機械的に判定できるので、射幸心を数値化できる点にあります。

また、パチンコ店脱税問題を解決するために登場したカードリーダー機(CR機)の出現により、パチンコ店の売り上げの集中管理が可能となります。

そして、このパチンコ改革を推し進めるため、CR機には今まで以上に射幸心を煽るほどのギャンブル性を持った機械(花満開など)が登場します。

これにより、パチンコ店の機種構成はデジタル機一色へと進んでいくのです。

*デジタル機の保留玉連荘機や、おまけチャッカー付き大量出玉機などもありましたが、その辺は省略します。

 

デジタル機の弊害

デジタル機は基本的に、誰が打っても結果は同じです。

入賞口に玉が入り、それによりデジタルが回る。

常に確率で抽選し、同じ絵柄が揃えば大当たり。

オジサン・オバサンはもちろん、それこそパチンコ経験が無い人でも、すぐに遊び方を覚えることが出来ます。

このことにより、本来なら技術介入の余地があるべき遊技だったパチンコが、単なるギャンブルに変貌しました。

そして、よりデジタルに集中できるように液晶が巨大化し、演出が派手になり、パチンコ玉が弾けるための釘すら減っていきました。

そして気が付けば、デジタルの回転率や使っている金額などを考えない、まるでブロイラーのようにパチンコ台に向き合うパチンコファンが誕生したのです。

 

パチンコ業界はパチンコの面白さを捨てた

パチンコに関しては、以上のような流れからパチンコの面白さの核となる、パチンコ玉を脇役へと追いやりました。

これは、業界が売り上げ・利益を追求した結果だと言えます。

まぁ、どんな業種でも売り上げ・利益の追求は当然のことなんですが、正しく成長していくためには本質的な部分を忘れてはいけませんよね。

しかし、パチンコ業界はそれを怠った。

そのため、遊技台は画一的になり、演出が違うだけで遊技内容は全て同じ機種構成となったのです。

当然、人間は飽きる生き物。

出てくる新台は、数字の絵柄や演出が違うだけで、ゲーム性はいつも同じ。

結果として、毎回同じゲームで遊んでいれば慣れてしまいます。

そして、違う刺激が欲しくてもその刺激をくれる台が無い、となればパチンコが面白くないと感じるのは当然です。

 

パチンコがつまらないと感じる理由まとめ

以上は、30年前にパチンコを覚え、その業界で10年以上働き、おそらく4桁万円以上のお金を失ったわたしの感想です。

ただ、最近パチンコを覚えた人や、デジタル機しか知らない世代からすれば、単に昔を懐かしむジジイの戯言でしかないのでしょうね。

しかし、子供の頃、スーパーボールで遊んだことがある人なら、勢いよくどこに飛んでいくか分からないスーパーボールがパチンコ盤上に再現されているとしたら、その楽しさは何となく理解してもらえるのではないでしょうかね。

いつかまた、羽モノや一発台・権利台に光があたることを祈って。

以上、「最近のパチンコ・パチスロがつまらないと感じる理由:パチンコ編」でした。