最近はLDLコレステロールの方が問題視されてましたが、実は他にも持病があります。
その名は「ポスナーシュロスマン症候群」。
目の病気です。
聞き慣れない病名ですが、意外と罹患されている方も多いようですね。
今回は、このポスナーシュロスマン症候群についてまとめてみます。
ポスナーシュロスマン症候群とは
あまり聞き慣れない病名である、ポスナーシュロスマン症候群とはどんな病気でしょうか。
日本語名では「緑内障性毛様体炎発症」といい、軽度の毛様体炎症による高度な眼圧上昇が起こる病気です。
一般的な眼圧は10~21mmHgの範囲ですが、この病気の場合には40~60mmHgといった数値まで上昇します。
簡単に言うと、目の炎症により発作的に眼圧が上昇してしまう病気です。
原因についてはストレスや疲労、ヘルペスなどが挙げられていますが、原因不明というのが現在の状況のようですね。
病名的に「緑内障」という言葉が使われているので不安になる方もいるかもしれません。
しかし、ポスナーシュロスマン症候群の場合、予後は良好であることが多く、それほど恐がる病気ではありません。
一般的に炎症が治まれば眼圧も下がり、失明や視野欠損の可能性は低い病気です。
ただし、炎症が長引いたり、繰り返し発症することで緑内障へ進む場合もありますから、違和感を感じたらすぐの対処が必要になります。
また男性に多く、20~50歳くらいでの発症が多いようですから、働き盛りのサラリーマンの方は、少しでもおかしいと感じたら早目の眼科受診をお勧めします。
ポスナーシュロスマン症候群の症状
ポスナーシュロスマン症候群の症状としては、霧視・頭痛・眼球痛・虹輪視・白目の充血などがあります。
その時々で症状が微妙に違う場合があるのですが、わたしの場合には霧視が起こることが多く、次いで眼球痛があります。
霧視とは、視界が白く霞んで見える症状で、ポスナーシュロスマン症候群の場合には片目だけの場合が多いので、すぐに分かると思います。
眼球痛の場合には目の奥が痛み、その痛み方は「ガンガン」といった感じです。
特に、光を目に受けた時に痛む場合が多く、常態的に痛むわけではありません。
ポスナーシュロスマン症候群の症状は、数時間から数週間で治まってしまうため、単に疲れているだけと勘違いする場合があります。
しかし、長期スパンで繰り返し発症するため、上記の症状が出たら眼科を受診してみた方がいいでしょう。
特に、この病気は片目だけ、それも同じ方に繰り返し発症するケースが多いので、たびたび片目だけに違和感が生じるようであれば要注意ですね。
過去の疑わしき症状
さて、一般的なポスナーシュロスマン症候群についてまとめてみましたが、わたしにとってのポスナーシュロスマン症候群はどんなものか。
病院で病名が確定するまでに起こっていた症状など、過去を振り返りながらこの病気がどういったものであるか紹介します。
わたしが思うに、この病気が初めて発症したのは20代の頃。
奥さんと付き合い始めた頃から、時々ですが右目の奥がメチャメチャ痛くなり、右側頭部の頭痛まで発症する状況でした。
この症状は一晩寝ると治まってしまうこと、またパチンコ店で働いていたこともあって、ストレスや疲労が原因の頭痛だろうと思っていました。
しかし、今思えば症状が出るのがいつも右側であり、一晩寝ると症状が治まるという点で何らかの病気だったのでしょう。
その後も何度か同じ症状が起こったのですが、40歳頃に起こった症状が今までとは違うものでした。
突然の霧視が
40歳を過ぎた頃、今までにない症状が起こります。
強い光を受けると目の奥がガンガン痛む状態が数日続いた後、突如として右目が白く霞んでしまいました。
初めはコンタクトレンズが汚れたのだと思っていたのですが、コンタクトを外しても霞んだままだったので、さすがに異常を感じで病院へ。
そこで初めてポスナーシュロスマン症候群の名を知る事になりました。
その時の眼圧は40mmHgを軽く超えており、先生もちょっと驚いていたほど。
しかし、眼圧を下げる目薬と炎症を抑える目薬で症状は治まり、事なきを得た次第です。
今となっては、眼圧上昇のサインがこの霧視なので、症状を知る機会になって有り難い感じですね。
今回の目薬は2種類
最近は炎症を抑える目薬を常備しており、症状が出たらすぐに目薬で対処してから眼科へ行ってました。
そのため、検診時には眼圧も20mmHg後半であることが多く、処方される薬が炎症を抑えるリンデロン液のみであることが多かったですね。
しかし、今回は仕事中に発症したため、眼圧が高い状態での受診だったこともあって、処方された目薬は2種類。
・リンデロンA液
・ミケラン点眼液
普段はリンデロンA液だけの処方で、炎症を抑えることで症状の改善を行っていましたが、今回はいつもより眼圧が高めだったこともあり、眼圧を下げるミケラン点眼液も処方されました。
1週間程度、様子をみてから改めて眼科を受診したと思います。
40歳からの眼病予防
あまり気にしている人が少ないのが実情だと思いますが、40歳を過ぎたら緑内障を始めとする眼病予防について、真剣に考えることをお勧めします。
例えば緑内障。
この病気は発症しても自覚症状が無く、気が付いた時には視野欠損が起こっており、失明寸前ということも。
一般的に眼圧が高い場合、それが原因で視神経が壊れて、視野が徐々に狭くなり失明するケースがあります。
日本人の場合には高眼圧でなくても緑内障になる方もいるそうですし、十分注意した方がいいでしょうね。
「俺は目だけはいいんだよ!老眼もないぜっ!」
なんて言っている人もいますが、緑内障は知らないうちに失明へと向かっている病気ですからね。
40歳を過ぎたら、眼科で定期的な眼圧チェックをお勧めします。
ポスナーシュロスマン症候群まとめ
ポスナーシュロスマン症候群に関して言えば、突発的な眼圧上昇が原因の病気ですが、症状が可逆的なこともあり、無駄に不安がることもありません。
自分の病気を理解して、症状に合わせて的確な対処を行えば、それほど恐がる病気ではないのです。
しかし、その病状を知らなければ、症状を慢性化させ緑内障へと進んでしまう可能性は否定できません。
特に、目の奥の痛みを伴うような頭痛(片頭痛)はポスナーシュロスマン症候群の可能性もあるので、気を付けましょう。
この記事を読んで、少しでも心当たりのある方は注意してくださいね。
以上、「持病のポスナーシュロスマン症候群再発で病院へ!片目だけの違和感は病気のサイン?」でした。