いつの頃からだろう。
スパゲッティがパスタと呼ばれるようになったのは。
昭和40年代始めに生まれたわたしには、スパゲッティと言えばナポリタンとミートソースしか無かったのに。
今ではカルボナーラとかペペロンチーノとか。
みんなパスタ。
だからこそ、あえてスパゲッティと呼びたい。
特にナポリタンは。
そもそもパスタとスパゲッティの違いはなんだろう?
日本の食べ物で考えると、それは寿司。
寿司=パスタで、握り寿司=スパゲッティといった感じですね。
パスタはもともと粉を練って作ったものを意味していて、特に麺状のものを意味するわけではありません。
パスタ全体では数百もの種類があるので簡単に言えば、麺状になったものをスパゲッティ、筒状になったものをマカロニ、その総称がパスタといった感じです。
寿司にしても酢飯を使った料理で、ネタと一緒に握ったものを握り寿司、ご飯の上に様々なネタを散らしたちらし寿司、海苔で巻いた巻き寿司、と一緒です。
そもそも、わたしが育った時代には洋食なんてものは、ホント少なく、今ではほとんど死語となったビフテキとか、スパゲッティ、シチュー、ハンバーグ、グラタン程度でした。
それがある時、よく分からない名前の洋食が世の中に氾濫し始めます。
例えば、ボルシチとかドリアとかポトフとか、もっともっと。
次から次へと、世間では新しい何かが流行していった時代の到来です。
それが
バブル!
老いも若きも、未曾有の好景気に浮かれまくり、お金にモノを言わせてどんどん海外進出。
テレビも今とは違ってお金があったんでしょうね、海外ロケが当たり前の時代でした。
そんな時代ですから、海外のブランドを始めとした「外国モノ」がどんどん輸入され、その中に今まで知らなかった文化・言葉があったということです。
でも、浮かれ気分ですから本来の意味なんてお構いなし。
何となくOK!といった、全てが雰囲気で動いていた時代です。
そんな時代がわたしの青春時代とも重なるわけですが、実際はパチンコに狂ってたのでテレビも見ないし、朝から晩までパチンコ屋だし、バブルの楽しさを知ることなくバブル崩壊。
何だか悔しいな。
すいません、少し話が逸れました。
で、カルボナーラもペペロンチーノもパスタの1種類であるスパゲッティだという事なんですが、何故かスパゲッティと呼んではいけない雰囲気がありませんか?
確かに、スパゲッティよりもパスタの方がお洒落な響きがするし、ポテチみたいに日本人が好きな省略形みたいな響きでもあるし、スパゲッティと言って時代に取り残された感じもないし。
スパゲッティって言った瞬間、隣の若い女性に苦笑が。
「オジサンはホント、ねぇ。」
なんて言われかねない。
いいですよ、パスタで。
パスタと呼びましょう、スパゲッティのこと。
でもね、誰が何と言おうと、
ナポリタンはスパゲッティだ!
わたしが一番好きなスパゲッティ、それがナポリタン!
第一、続けて言ってみて、スパゲッティナポリタンと。
違和感ないでしょ?
じゃあ、パスタナポリタンはどう?
変だよね。
パスタミートソース?
スパゲッティミートソースでしょ、やっぱり。
そんなスパゲッティのお勧めがコレ。
焼きスパゲッティ専門店の「ロメスパバルモア」さんのナポリタン。
あ、そうそう、これが言いたかっただけです。